リハビリテーション部
コ・メディカル課

精神保健福祉士松田 文恵

日本福祉大学 社会福祉学部
社会福祉学科 卒

これが私の仕事

精神保健福祉士

精神疾患は治療に期間を要する場合も多く、生活上にもさまざまな問題や困難が生じます。学校や仕事、家族関係、経済的な問題等、その問題は多岐に渡り、病気そのもののつらさに加え、生活上の不安を抱えることになります。精神保健福祉士は、生活上の問題に対して、共に解決できる方法を考え、病気や障害がありながらも、ご本人やご家族が希望を持ち、その人らしい生活が実現できるように支援していく仕事です。ご本人・ご家族が希望を持てるようになるまでにも、さまざまな葛藤・心の揺れがありますが、その過程に十分に寄り添い、時間がかかっても、ご本人が自分自身の生活や人生を決めていくことができるように関わることを大切にしています。

だからこの仕事が好き!
一番うれしかったことにまつわるエピソード

患者さまが「入院が長くて心配だったけど
退院できてよかった」と話してくれた

当院では、昭和63年より、あすなろ会というグループ退院実践を行っています。これまで12回のあすなろ会で計90名近い長期入院者が退院されました。不安から「退院したくない」と話す患者さまも多く、送り出す時には”本当に生活できるのか”、”退院してもかえってつらい思いをさせてしまうのではないか”と私自身も不安でしたが、実際地域の中で自分の楽しみを見つけ、生き生きと生活されている姿を目の当たりにし、患者さまが「長い間入院していたから、すごく心配で退院したくないと思っていたけど、今はアパート生活の方がいい、楽しい」と話してくれた時には本当に感動し、この仕事のやりがいを感じました。

ズバリ!私がこの職場を選んだ理由 ここが好き

患者さまの退院支援や地域生活支援に力を入れている病院

在学中は一般科での医療ソーシャルワーカーを目指していました。総合病院での実習の際、たまたま精神科デイケアでの実習があり、そこで初めて精神障害者の方々と関わりました。当初は”ちょっと怖いな”という思いもあり、緊張していましたが、みな私に優しく声をかけ、気遣ってくださる姿に心が動かされ、”私は精神障害の方に関わる仕事がしたい!”と思い立ち、精神保健福祉士を目指すようになりました。当院は県内で最も精神障害者の退院支援や地域生活支援に力を入れている病院と評判を聞き、自分の目指す実践ができるのではないかと思い、真っ先に採用試験を受けました。他病院に比べ、先輩の精神保健福祉士が多数在職しているところも心強いと思いました。実際、先輩や同僚に支えられ、現在まで働き続けることができています。

精神保健福祉士は人と関わる仕事です。まずは人と関わることが好き、人に対して興味が持てるということが大切だと思います。また、相手の立場にたって話が聞けること、ただ聞くだけではなくそれを受け止め自分なりの思いや考えが持てること、そういった思いや考えを自ら発信できる力も大切です。このような点を意識し、自分自身とも向き合いながら、就職活動に励んでください。

トップ > 先輩インタビュー:リハビリテーション部 松田 文恵