看護師岩城 佑輔
富山市医師会看護師専門学校 卒
精神疾患の患者さまに対する医療行為、身体管理、精神的ケアや、入院から退院までのサポート、コーディネートを担当しています。また、ご家族に対して患者さまとの仲介役、サポート役でもあります。
患者さまの状態により、対応を間違えると大変なことにもなるため、言葉遣いや態度には、とても気を付けています。ご家庭での生活の中で、患者さまが疲弊していることもあるため、精神面でのサポートは欠かせません。疾患によって症状は特有なものがあるため、症状について理解し、入院までの状況、家族背景などもきちんと把握することで、それぞれの患者さまにあった対応をしています。
また、看護主任として新人の教育に携わるなど、研修の講師、病棟の業務運用なども4月から任されるようになりました。
精神科の患者さまは、退院後も再入院のリスクが高く、退院後薬の服用をしなかったり、仕事のストレスで病状が再発することがよくあります。長年働いていると何度か関わっている患者さまが見られ、自分のことを頼りにしておられるこのような患者さまにはきちんと退院までサポートしようというモチベーションが維持されます。もちろん、再入院のないことが何より一番です。
患者さまの中には入院までのエピソードが複雑な方もおられ、家族関係がうまくいっていない、居場所がないなど様々なケースがあります。症状が回復に向かっていても、退院まできちんと結び付けられるよう努力していきます。退院後、ご家族の皆さんにも安心していただけるような社会支援の説明や、医師、精神保健福祉士、作業療法士なども協力して専門の支援が受けられる様にしていきます。
介護士として医療福祉専門学校時代に当院の説明を聞きました。当時、高齢者の方が多く、当院が慢性期の病棟を立ち上げることになっていたため、看護補助者として入職しました。
実際に働いてみると、高齢の方が多い病棟での医療行為もあるため、患者さまに深くかかわれると思い、看護師の資格も取ろうと働きながら看護学校に通いました。当院では働きながら資格をとることを推奨しているため、費用面でもサポートを受けて資格をとることにしました。
看護師になり患者さまを見る視点がかわり、より深くかかわることができるようになりました。
自分は看護補助者から、看護師へステップアップすることで自分のやりたいことを広げることができました。学生の皆さんもどんどんチャレンジしてください!
精神科は怖いイメージを持たれている方もいると思います。実際は、患者さまをご家族のもとに帰したり、社会に復帰できるようにサポートしていく仕事です。患者さまと接する時間は比較的長いと思うので、人と人とのかかわりが好きな方は、精神科の看護の仕事に向いていると思います。
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